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よいどれうさぎ

「NOW HERE」 木原音瀬

評価:
木原 音瀬
蒼竜社
¥ 900
(2008-05-29)

JUGEMテーマ:BL小説
《あらすじ》
朝目覚めると、福山の隣にみすぼらしい中年の男が眠っていた。
酒に酔ってお持ち帰りしたらしい。
見覚えのある顔、細い綺麗な指。
…男はなんと、福山が勤める会社の経理部の部長・仁賀奈(にがな)だった。
仁賀奈は五十歳の今まで童貞で、女性は勿論男とも付き合つたことがないという。
初心で化石のような男が新鮮で、福山は「年下の可愛い恋人」として付き合い始めるが…。


お……面白い〜〜っ!!
掛け値なく面白いです!!
このお話は、木原初心者の方(私もそうですが)にもとっつきやすいのではないでしょうか。
まあ「FRAGILE」などなどの山々を割と楽に超えられた私の基準は、あてにならないかもしれませんが(笑)
ただこれ、あらすじだけで判断しちゃうと敬遠する人が結構いそうな気がしますね。
まずオヤジ受けっていうジャンルだけで苦手意識のある方もいらっしゃるでしょうし、受の仁賀奈はなんと50歳ですからね。
福山との年の差は何と20歳。これってBL最高齢なのでは…。

でも「オヤジ受け」というだけでこの作品を避けてしまうのは非常にもったいないと思います。
ちょっと前に発売された作品ですし、「この作品が良いことなんてもう知ってるよ!」という方もおられるでしょうが、それでもあえて言いたい。
私自身、ちょっと前までオヤジ受けが苦手だった人種ですが、高遠先生の「甘い運命」を読んだ時に食わず嫌いはいけないと痛感しましたので、今ではそれほど気になりません
仁賀奈は本当に普通のおじさんなのですが、読了後はメロメロの福山と一緒になって彼を愛でたい気分になりました(笑)
私、この二人の話がまだ読みたいな〜〜と思ってまして。同人誌があれば買ってしまうかもですよ。
は〜、リアルタイムで読めてれば小冊子とかペーパーとかあったかもしれないのになぁ。

以下、内容についてネタバレです。

なんというかこう…受が50歳とわかっていても、何か普通に楽しめるものですね。
それはやっぱり、「30歳と50歳のカップル」が具体的にどんな構図なのか、小説だからよくわからないということも影響してると思います。私の場合は。
実際に福山と仁賀奈を目にするわけじゃないから割とするっと楽しめましたが、例えば二人が実体化して私の前に立ったら、やっぱり違和感を覚えるんだろうなあ。
これは二人が同性のカップルだからではなくて、たとえ異性のカップルでも同じことを思うと思うのです。(女性の側が50歳の場合だとなおさらね)
「なぜこの人を?」って思ってしまう気がする。心が狭くて申し訳ない
もちろんそんなのは二人の勝手だということはわかってるので、絶対に口に出したりはしませんけども。

私がオヤジ受けが苦手で、今も慣れたとはいえ積極的に「好きだ!」と言えないのは、普段私が持っていたそういう価値観が少なからず影響してるんだと思います。
で、しかも私の中では「オヤジ=喘ぐ人」という図式は全くなかったので、なんかこう…「えぇ」みたいな感じになってしまったのですよ。
違和感があるというか。
しかし、こういう言い方をすると身も蓋もないかもしれないですが、小説だとそういう違和感がいい感じに薄れるのです。
基本的にキャラクターがどういう容姿をしてるのかは目に見えないですからね。
そりゃ挿絵はありますが、全体の分量からするとほんのちょっとですし。
読者の想像に委ねられている部分も多いですから、個人的にあんまり直視したくないものは見なくても済みますしね。

私は今でもオヤジ受けに関してはそういう打算的な楽しみ方しかできないのですが、この作品を読んでる時はそんなことどうでもよくなるくらい、怒涛の勢いで最後まで読み切りました。
上述したような小説の「目隠し効果」も手伝ってのことかと思いますが、なにしろキャラクターがいいんですよ
福山は、まあ30歳という年齢もあって若干トウがたってきているものの、まだまだイケてる……そう思いたい、みたいなろくでなしのゲイです(爆)
仁賀奈のことも最初から下に見てるし、遊びなれてることに加え、仁賀奈の優柔不断ではっきりものを言わない性格も早々に掴んでるので、きつく言ったかと思いきや一転して穏やかに諭すというように、憎たらしいくらいに飴と鞭を心掛けてる。

そんな男が似賀奈に逆襲されるさまが切ないんだけど痛快なんです(笑)
福山と関係を持ったのは単なる同情からで、似賀奈には学生時代からずっと好きな人(しかも女)がいた。
別れを告げられ、荷物も早々に送り返されて、福山は文字通りボロボロになります。
それだけならまだよかったんですが、仁賀奈は無神経にも福山に女を世話するんですよね〜〜。
見かけは優しげですけども、仁賀奈って結構残酷です
とどめは「一生関わりたくない」ですからね。福山の方にも非があるとはいえ、好きな人からこの言葉はきつい。

このお話の見どころの一つは、そこそこ遊んで恋愛慣れしてたはずの福山が、どこからどう見ても普通のオッサンである仁賀奈に子供みたいな恋をするところ。
公道で仁賀奈に縋りつく福山には泣かされました。こんな風に言われて落ちない人間がいたら見てみたいですよ
福山は仁賀奈が大事にしてきた想いを勝手に本人に告げちゃいましたけど、結果的にはそれでよかったんじゃないかな。
福山にとっても結果としていい方向へ転ぶことになったし、仁賀奈にとっても、自分の世界のすべてだと思っていた女性への想いが、意外とちっぽけなものだったことに気づくきっかけになったと思うし。
福山にひどい言葉を投げつけてでも守りたかった片思いは、相手の女性にとっては何の影響も持たないものだった。

そうなった時、自分が福山に対して投げつけたひどい言葉や、福山が優しくしてくれた時の思い出がよぎるのはまあ当然の流れですよね。
ちょっと虫がいい気がしなくもないですけど、福山がいいって言うならいいんでしょう。
仁賀奈だって、福山のすべてが気に食わなかったってわけじゃないでしょうしね。
最初は遊びだと薄々感づいていたとしても、途中から福山は本気になったし、それから以降の思い出は不快なものではなかったはず。
ただ、当時の仁賀奈は、福山が指摘した通り「肉体関係を伴わない想いは、そうじゃないものよりも綺麗」だと思ってたんだと思います、やっぱり
だから、福山とのことを利子と同じステージには持っていけなかったんじゃないかなあ。
まあ、利子が使った食器を洗わずにとっておくってのは、綺麗な思いでも何でもないと思うけど(笑)
好きな子のリコーダーを舐めるのと同等の気持ち悪さですよ。

そして見どころのもう一つは、レヴィだな(笑)
福山行きつけのゲイバーの主人なのですが、これがまたいいキャラしてるんだ
もう一人の主人公と言ってもいいと思います。
この作品CD化もしてて、レヴィ役はなんと三宅健太さんなのですが、激しく面白いそうなのでぜひ一度聞いてみたい。(インターさんが発売したものなので、もう手に入らないと思いますが)
福山がお気に入りで、風邪を引いた彼のためにわざわざ家に来てくれたりするし、仁賀奈の前で福山の恋人のふりをしてシナを作ったり、わざと洋モノのゲイDVDを落としたり(笑)と、何かと目が離せない。
オカマキャラはBLでは時々見かけますけど、レヴィはその中でも断トツのお気に入りです。

あ〜、感想書いてたらまた読みたくなってきた。
ホント、これの番外編とか同人誌とかないのかなあ。若い男に愛されたオッサンの戸惑いはここからですよ(ニヤリ)

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Comment
よいどれうさぎ
2011/10/05 6:56 PM
みしゃりんさん、こんばんは(*^-^*)
みしゃりんさんもオヤジ受け苦手だったのですね。
でも、この作品は本当にいいですよね!
福山は仁賀奈に本当にメロメロで、オヤジ云々関係なく物語にのめり込めました。

けど私、小説だとオヤジ受けでも大丈夫なのですが、漫画だと途端に無理になるみたいです(笑)
「この世異聞」の鳩木×館長とか、未だに一度も読み返してないですからね(^_^;)
そう考えると、やはりオヤジ受けの壁は高いのかもしれません。

みしゃりん
2011/10/04 4:52 PM
私もオヤジ受けは苦手だったんですが、同じく、小説だとそんなにオヤジであることは気にならない&木原さんのは、そんなオヤジにメロメロな攻なので、かなりツボです。
いいですよね♡


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