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よいどれうさぎ

「Blue Rose」 榎田尤利

評価:
榎田 尤利
大洋図書
¥ 1,292
(2012-06-28)

JUGEMテーマ:BL小説
《あらすじ》
僕は愛を売るんだ―――
青山にある、看板のないバー『FILAMENT』。
そこでは花のオーダーができる。
蘭、白百合、向日葵、カラー、そして薔薇。
中でも最も高価な花は青薔薇で、その花については詳しいことは知らされない。
愛を売る青年、青(あお)の物語が始まる―――!


い、痛い……
最初から最後ギリギリまで読んでて痛い作品でした。途中、ほのぼのする時もあるんですけど、基本的に痛い。
主人公の青が悲しすぎてねぇ……。

しかし、読み物としては興味深かったけど、これはBLなのでしょうか……。
普段こんな疑問にとらわれることはないものですから、ちょっと悩んじゃうな。
えーと、まず主人公の青は男娼です。高級男娼。
男娼なので色んな相手と寝ます。色んなプレイもします。
普通、BLで「ウリやってます」みたいなキャラが出てきたとしても、不特定多数の人間と寝てる描写はカットされるか、もしくはほとんど描かれないのが大半ですよね。
でもこの作品は、青が自分を買った人間と関係を持つ場面が詳細に書かれています。
まずそこでだいぶ読む人を選ぶと思う

要するにこれは、BLというより「百瀬青(ももせ・あお)」という個人の物語なんですよね。
青の相手をする男達はいっぱい出てきますけど、どの人間も決定的に青と添うわけではない。
男同士のラブシーンは出てくるけど、これは一般小説に近いように思います。
数ある榎田先生の作品の中で、これをノベルス化しようと思ったシャイさんはすごいわ……その心意気に拍手

では、以下ネタバレ感想です。

デビュー間もないころにこんな作品を描けるっていうのは、やはり榎田先生はただものじゃないなと思うわけですが。
この作品を好きだと言えるかというと、ちょっと微妙だな。
たぶんこの作品をもう一度ガッツリ読み返すことはないと思います。だってあまりにも痛い…。
高瀬との絡みはまだよかったんですよ。
「身体」ではなく「愛」を売るという、ただの男娼ではない青の特殊性が描かれる場面は、まだ青の精神状態が安定していたこともあってよかったのです。
この時点では、青の相手は高瀬だとばかり思ってたので、読んでてこっちも楽でした

次の三津井が……彼の性癖も正直受け入れがたいものがあったし、青もなんだか痛々しくなっていくしで、読んでてちょっとしんどかったです。
三津井との描写が必要だったというのはなんとなくわかるんですが。
で、青の相手はトオルなのかと思ってたらまた違うしね(笑)
青の好きな人は、なんと母親の再婚相手なのでした。まあ何となく予想はついてましたが……。
「Blue Rose」では、まだ十五だった青を犯した、ということしか語られませんでしたが、「Sleeping Rose」では青も彼、雅弥に恋をしていたということらしいです

レイプじゃなかっただけになおさらタチが悪かったというか……二人が関係を持ってしまったのは、青の母がガンで瀕死の状態にあった時ですからね。
その直後に母親は死亡してしまい、青はずっと母親に対する贖罪の念を抱えつつも、雅弥を欲しいと思う気持ちをずっと消せずにいた。
ひょんなことから雅弥と再会してしまい、その想いはもう抑えきれないものになってたんでしょうね。
しかし雅弥は、妻に死なれ、青と離れていた間に薬物常習者になっていたのでした……

…………。
もうねぇ、どないやねん!て感じですよ。なんでこんなに青は幸せになれないんですか…。
まあ青も勝手ですよ。散々周囲に心配掛けといて、いざ雅弥と再会したら急に姿を消すんですからね。
でもまあ、ずっと好きだった人に再会してしまったんだから、そりゃ仕方ない部分もあります。
しかし何だって雅弥はこんな奴なんだよ!
青はずっと妻の代わりでしかなかったなんて……まあ、妻の息子に心変わりするよりはマシ、なのか?
こういう弱い人って多いかもしんないけど、それでも何か割り切れないわ〜。
薬物まで出てくるって、なんかもう色んな許容範囲を超えました……私の中で。

でも、行くとこまで行って憑き物が落ちたようになった青が、再出発しようとするところで終わるラストは良いなと思いました。
痛い展開が続いて、最後に希望を匂わせる終わり方って好きなんですよ。
だから、書き下ろしの「Weed」はちょっと蛇足に感じてしまった。すいません。
いや…だって、トオルは友達じゃなかったんかいっていう素朴な疑問が。
希望を匂わせる終わり方は好きですけど、その希望を具体的に描かれてしまうとちょっと……トオルにいたっては離婚してしまってますし。
BLとしてはこれで正解かもしれないけど、ページ数が少ないこともあって私には唐突な展開に思えてしまいました。なんかもったいない…。

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